はさかけ米は、刈り取った稲を“はさ”という木や竹で作られたものに人の手で一束ずつかけ、稲を乾かすお米です。そのため、とても手間がかかり、近年では急速に減少し、乾燥機による稲の乾燥が一般的になりました。
希少ながらでもはさかけ米を作る理由、それは味が違うからです。はさかけ米は、天候により、約10日〜2週間をかけてお日様と風により自然乾燥されるため、水分量をちょうどよく含みます。また、刈り取った後、逆さまに吊るすことで、稲葉に残されたうまみ成分が米粒に吸収され、ひとつひとつがふっくらまろやかな味わいになります。機械で乾燥させるより、何十倍も手間がかかる分、甘みや香りの豊潤さが違います。